市場に集まった魚介類を卸売業者の競り人が売り主となり、多くの仲買業者が値段を付けて、一番高い値段を付けた業者に販売する取引方法です。
振鈴を合図に下見をしていた買い手が集まり、実際に商品を見ながら競りが行われます。大きな声で場を仕切る競り人に対し、買い手は自身の手で値段を示して競りに参加します。
ひとつの商品に対してかかる時間はわずか数秒。買い手には知識と経験、慣れが必要です。
また、競りが行われる前に、仲買業者が卸売業者と直接交渉して仕入れをする「相対」という仕入れ方法もあります。
競りに参加するためには資格が必要です。
名古屋市中央卸売市場では、同市場に登録されている仲買業者にて3年の実務経験を積むと、筆記・面接試験の受験資格が得られます。
合格すると社名と氏名が書かれた「競り帽」が与えられ、競りに参加することができます。
競りの部門は大きく分けて、5つあります。
株式会社川野商店では、各部門ごとに専任制になっており、それぞれ担当者は競りから顧客への営業や流通までを担当しています